皆さんこんにちは!黒川です^^
いつもお祈りとご支援をありがとうございます。

今日3月11日は東日本大震災から11年目でした。東日本大震災当時、僕はまだイエス様と出会っておらず、お金持ちになる夢を追いかけて自己啓発セミナーに参加していました。その後全財産を失い、がんになりやっとこさクリスチャンベビーとして生まれることができました。あれから11年になるんですね。ある方にとっては長い11年、ある方にとっては短い11年。様々な思いがあると思います。

今日は福島第一原発の爆発により帰還困難区域となってしまい、流浪の教会となった福島第一聖書バプテスト教会 大野チャペル(福島県双葉郡大熊町大野)の帰還記念礼拝に参加させていただきました。

なんと、会堂が建ってからわずか2年での被災、避難となってしまったそうです。震災発生から流浪の様子はこちらの本を是非お読みください。

ついでに動画も是非ご覧下さい。

大熊町の中でも大野チャペルのある場所は、この度避難指示解除ということで、帰還が可能となったそうです。まだはっきりとは決まっていませんが、月に一度礼拝が捧げられることになるそうです。南相馬市での小高チャペルと共に、少しずつ教会も復興していく相双地域です。

今日の礼拝に参加された殆どの方は福島第一聖書バプテスト教会の方たちでした。

この神の家族の中に僕たちもお誘い頂いたことがとても嬉しく、また大いなる神様の導きと愛を感じてなりませんでした。被災した皆さんとは比べ物にならないですが、街から人が一人もいなくなった場所に、もう一度クリスチャンが集まり礼拝がなされたこと、賛美し祈ったことが喜びでした。なんの苦労もせず、僕がその恵みをいただけることに申し訳無さも感じつつ、それでもこの地域に僕たち家族を導かれた主のご計画があることを確信しました。

今日語られた、詩篇126篇1節にはこのように書かれています。

主がシオンを復興してくださったとき私たちは夢を見ている者のようであった。

シオンの復興は夢のようであったけれど、それは夢ではなく現実となったということです。まさしくこれから相双地域に起こっていくことなのだと思います。そして、シオンと言えば、僕たちが南相馬市を示された時のキーワードでした。

ゼカリヤ書の8章が示され、神様がおっしゃるそのシオンとはどこなのですか?との祈りに神様ははっきりと福島を示してくださったのです。だから僕たちはここに来ました。神様がなさる復興とは何なのか。それを期待しながら宣教をしていきたいと思います。

ちょうど、今週の日曜日に福島第一聖書バプテスト教会の青年ユースの皆さんが、僕たちの家を訪問してくださいました。

僕たちは教会を超えて、次世代クリスチャンの育成と地域教会サポートをこの相双地域で展開していきます。これまでの歩みが全てここに繋がっているのを感じ、身震いするほどです。

礼拝の最後には、故郷帰還宣言をしました。

礼拝後には大野チャペルを見学した後、

車で10分ほどにある「桜のチャペル」に移動しました。

桜のチャペルは富岡町(福島県双葉郡富岡町)にあるのですが、訪問することは出来ても住むことは来年まで出来ません。でも、来年になればここにも人が住めるようになります。

桜のチャペルでは、会堂で皆さんと共に賛美と祈りをお捧げしました。

震災当時、チェルノブイリ原発のあるウクライナのクリスチャンたちが涙を持って祈ってくれていたそうです。今度は私たちが彼らのために祈る番だと伺いました。祈りは聞かれる。祈りには力がある。まだまだ復興途中の相双地域ですが、先の見えない世の中で、その先と光を見ているクリスチャンが今こそ立ち上がっていこうではありませんか。
「どんな最悪な状況でもそこに最善がある。」(佐藤彰牧師)
私たちはこの最悪の状況の中の最善である主を見つめて歩んでいきましょう。